“森薫るウイスキー”として愛される白州12年
白州12年は、サントリーが作るシングルモルトウイスキーのうちの1本です。
サントリーは国内に複数の蒸溜所を持っており、山崎や響などさまざまなウイスキーを展開しています。
白州はそのうち「白州蒸溜所」にて作られるモルト原酒だけを使って作られるウイスキーとなっています。
シングルモルトウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーの条件を満たすものであり、数あるサントリーのラインナップの中でも高級品という位置付けです。リッチで美味しい特別なウイスキーとして、国内外問わずたくさんのファンを集めています。
そんな
白州の最初のボトルとして1994年に誕生したのが「白州12年」です。白州モルトのうち酒齢12年を超えるものだけを瓶詰めしたウイスキーで、味わいのバランスが秀逸です。
ほのかなスモーキーさがありながら甘やかで、穏やかでありながらも複雑な味わいがあるというのが白州12年の特徴です。特に白州らしい“緑”のニュアンスは、スコッチのシングルモルトにはない部分だと高く評価されています。
<白州12年の商品情報>
- ・商品名:白州12年
- ・生産者:サントリー
- ・アルコール度数:43%
- ・原料:モルト
- ・色:明るい黄金色
- ・香り:若葉や青リンゴ、ジャスミンを思わせる爽やかな香り
- ・味わい:ふっくらとした甘み、クリーンな味わい
- ・余韻:甘く柔らかなスモーキーさと、キレの良い余韻
- ・定価:700ml 11,000円(税込)
世界でも非常に稀な森の蒸溜所
白州のウイスキーといえば、
とにかく香りが豊かで独特の爽やかさがあることが特徴に挙げられます。この味は、サントリーの白州蒸溜所という場所だからこそ生まれる味です。
白州の蒸溜所は、
標高700mの南アルプスの森の中という非常に特殊な位置にあります。住所としては山梨県北杜市に位置しており、周囲を約82万平方メートルもの森に囲まれているという
世界的にもレアな森の蒸溜所となっています。
この場所は、初代チーフブレンダーであり「水の狩人」の愛称で知られていた大西為雄氏が選んだ場所になります。
サントリーがすでに所有していた山崎蒸溜所とはあえて違った個性を持つウイスキーを作るため、全国の水を調査した上でこの土地が選ばれたそうです。
澄んだ空気と幾多の清流に恵まれた白州の土地。そこで白州のウイスキーは丁寧に生み出されています。管理の難しい
木桶発酵槽を使用する、そして大きさや形状がそれぞれ異なる
さまざまな蒸溜釜を使い分けるといった工夫で、多彩な原酒の作り分けが行われています。
ハイボールにすると特に美味しいと人気
爽やかな甘みをもつ白州12年の味は、特に
ハイボールにすると美味しいと高い評価を集めています。ハイボールは
白州の公式サイトでもおすすめされている飲み方の一つで、白州を炭酸水で割って飲む方法のことを指します。
作り方は簡単で、氷をたっぷりと入れたグラスに
白州とソーダ水を1:3〜4程度になるように加えて混ぜれば完成です。炭酸ガスが逃げないよう、マドラーでこまめに丁寧に混ぜるのがコツです。お好みでミントの葉っぱを乗せても良いでしょう。白州12年で作るハイボールは
“森薫るハイボール”と呼ばれファンの間で愛されています。
原酒不足により2018年には一時休売・高騰化へ
白州の定番ボトルとして長く愛され続けてきた白州12年ですが、
2018年には一時的に休売となることが発表されました。これは原酒不足によるもので、白州12年が非常に高い人気を集めているということが見て取れます。
白州12年が原酒不足となるほど人気を集めた理由としては、
日本のウイスキーが世界的に求められるようになったことが大きく関係しています。特に2015年を過ぎた頃からジャパニーズウイスキーの世界人気は急激に高まっており、白州12年にも海外からの購入希望が殺到するようになりました。
また国内でも、
ハイボールブームが巻き起こったことからウイスキーへの需要が高まりました。特にハイボール人気の高い白州ブランドへの注目度は高く、白州12年は供給量に対し需要が大きく上回るようになっていったのです。
こうした背景から白州12年は安定した供給が難しくなり、2018年には休売が発表されることとなりました。そして休売となったタイミングで、
白州12年の流通価格は大幅に高騰化しています。
白州12年は定価約1万円で、過去には6,000円程度で購入できていたような時代もありました。しかし休売で手に入りづらくなると、これまでのウイスキーファンの他にコレクターや転売ヤーからの購入希望も殺到し、
流通価格は3〜5万円にまで膨らむようになっていきました。
なお2021年からは販売が再開したため、休売時に比べるといくらか手に入りやすくなっています。しかしそれでも人気で希少なボトルということは変わっておらず、現在でも市場では
28,000円ほどの価格が付けられているような状態です。
白州12年はそもそも入手が難しく、コンビニやスーパーなどでは見つけることすらほぼできません。購入したい場合は抽選販売等で狙う必要があるので、未開封のボトルを入手できた方は非常にラッキーだと言えるでしょう。
白州12年のレアボトル!旧ラベルやピュアモルト表記に注目
希少価値が高く人気の白州12年ですが、実は現行品よりもさらに貴重なボトルがあります。例えば
“旧ラベル”と呼ばれるもので、これは過去に発売されていた白州12年となります。
白州12年の現行品は、ボトルの文字の色が
緑色となっています。一方で休売前、2018年以前のボトルはラベルの文字が
黒色という細かな違いがあります。
黒色で表記された白州は現在製造されていないため、希少価値が高く現行品よりもさらに高い値段が付けられているような状況です。
ボトルの状態にもよりますが、旧ラベルの白州12年には1本およそ30,000〜35,000円ほどの値がついています。
なお旧ラベルの白州12年は表記の違いだけでなく、味わいにも差があると言われています。機会があれば飲み比べてみても面白いでしょう。
また、さらに古いものの中には、シングルモルトではなく
“ピュアモルト”と書かれたラベルの白州12年も存在します。ピュアモルト表記の白州12年はだいたい2003年以前のものであり、とにかく希少価値が高いです。
これほど古いボトルになると、ただのウイスキーファンだけでなくコレクターからの需要も高くなります。それだけ価格も高くなり、
中には5万円以上の値段が付けられているようなボトルも存在しています。
白州12年の買取査定はリンクサスにおまかせ
品薄・高騰化が続く白州12年のボトルは、お酒買取市場でも人気があります。もし未開封で飲む予定がない白州12年をお持ちなら、お酒買取査定の利用をぜひ検討してみてください。
リンクサスでは白州12年の買取を只今強化しています。業界最高水準の価格で査定ができるので、まずはご相談ください。
なお白州12年の査定額は、旧ラベルなどボトルの希少性や、保存状態によっても変わってきます。リンクサスはウイスキーに詳しい査定員が在籍しており、細かな部分まで加味した上で丁寧に査定を行うのでご安心ください。
買取方法については、
店頭買取のほか出張買取や宅配買取にも対応してます。どの方法をお選びいただいても査定料や手数料は発生いたしませんのでご安心ください。電話やオンラインからの簡易査定も受け付けております。白州12年をはじめ、白州の買取やウイスキー査定に興味をお持ちの方はぜひ一度お問い合わせください。