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![]() | ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ 1999年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・ジョルジュ&クリストフ・ルーミエ ミュジニー 2003年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・ジョルジュ&クリストフ・ルーミエ レ・ザムルーズ 2001年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・メオ・カミュゼ リシュブール 1988年 | Ask |
![]() | ドメーヌ・メオ・カミュゼ オー・クロ・パラントゥ 1999年 | Ask |
ブルゴーニュ地方のワインの歴史とドメーヌについて詳しく解説します。
ブルゴーニュ地方のワインは、どのような歴史的背景をもったワインでしょうか。
ワインの数々と、味やブドウ栽培をおこなうドメーヌについて詳しく解説します。
今やフランスのワインで外すことができないブルゴーニュワインを知るうえで、深く長い歴史をまずは紐解いていきましょう。
ブルゴーニュワインの歴史は、最大で1億5,000万年前までさかのぼる必要があります。
なぜならば、1億5,000万年前のジュラ紀にブルゴーニュ地方は海の中でした。
ここで、海中の生物の死骸が沈殿し、白亜質泥岩と圧縮され石化します。
さらに、海中に沈殿した石灰分が石化しこれらが、現在のブルゴーニュ地方の土壌の地質となっているからです。
重要な地質ができ、時代は進み古代ローマ時代にはすでにブドウ栽培が行われていたのです。
そしてローマ人がブルゴーニュを侵略した6世紀ごろには、ブドウが持ち込まれ、10世紀にはキリスト協会の修道院で質の高いワイン作りがおこなわれていました。
11世紀に入るとブルゴーニュ公国として栄えていた場所に存在した、ブルゴーニュ修道院は、土地ごとに味わいの違いを把握したうえで、「クリマ」という区画分けを行いました。
さらに特別おいしいワインができるブドウ畑は「クロ」と位置づけて石垣で区別するほどでした。
11世紀には既にテロワールという土地の性格が最も早く周知されていたことになります。
この区画分けされたブドウ畑で生産されたワインは、ブルゴーニュ公国の大切な外交ツールとして利用されました。
外交ツールを発展させるため、14世紀半ばにはフィリップ豪胆公がピノノワールが高品質のワインを作る品種であるとして、この種類を植えるように命じたりするなどし、生産者はこぞってブドウの質の向上を目指していました。
15世紀には、フランス王国との戦争に敗戦したブルゴーニュ公国はフランス領となり、一時ブルゴーニュワインが衰退します。
しかし、17世紀にルイ14世の主治医が、ブルゴーニュワインを毎日スプーン1杯薬として処方したことでフランス全土でブルゴーニュワインブームが訪れます。
このブームをきっかけに貴族の間では、ブルゴーニュ地方のブドウ畑を持つことがステータスとなり、かの有名なポンパドール夫人とコンティ公の「ロマネ」の畑の争奪戦が激しく繰り広げられたのです。
この争いは、コンティ公に軍配が上がり「ロマネ」を入手し、改名したことで「ロマネ・コンティ」が誕生するというわけです。
貴族のステータスとしての畑は置いておいても、フランス革命以前までは最良のワインを生産していたのは修道院でありました。
その後フランス革命が起こり、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は一度共和国政府によって国有化されますが、革命後売却されます。
売却後は、売却先の資金不足で売却が繰り返されたり、ナポレオン民法の「相続において子供全員が均等に分配される」という法律のもと相続が繰り返されたことで、畑が細分化されてしまいます。
この細分化によってブルゴーニュ地方は「ネゴシアン」という商人が発展します。
ブドウやワインを小さなドメーヌから買取・保管・育成をし、品質の見極めをして販売するのです。
19世紀には、フィロキセラというダニが新大陸から入り込んでブルゴーニュ地方のブドウ畑も壊滅的被害を受けます。
第二次世界大戦では、連合軍とドイツ軍の激戦地となってしまい、被害を受けます。
しかし、一級畑や特級畑にさしかかるとドイツ軍の追撃の手を控えたという逸話があるほど、ブルゴーニュ地方のブドウ畑は大切にされました。
このように、幾度となく所有者が変わったり、被害が起こったりしたブルゴーニュ地方のブドウ畑とブドウたち。
14世紀半ばにはブルゴーニュワインのスタイルが決定しており、ピノノワールを中心として栽培がされていました。
現在ブルゴーニュ地方のブドウは、
この2品種が80%を占めています。
特に、ピノノワールに関しては、20世紀までブルゴーニュ地方でしか栽培ができないといわれるほど栽培が難しい品種です。
この品種は、冷涼で乾燥した水はけの良い土地と気候を好みます。
この気候で、ゆっくりと成長させることで質のよいピノノワールができるのです。
この気候と土地、地形にぴったりと当てはまるのが、ブルゴーニュ地方でした。
上記で述べた、ジュラ紀の土壌の地質が今のブルゴーニュワインを作るブドウ栽培に適しているのです。
フランス革命以降の度重なる売却と、民法による相続での細分化でブルゴーニュ地方のドメーヌは小さく家族経営が多くを占めています。
更に特徴的なのは、1つの畑に複数人の所有者が存在するということです。
ドメーヌの小ささがこのような事態を作っているとされ、ブルゴーニュ地方特有の現象といえます。
ブルゴーニュ地方のワインの製造方法は、アンリジャイエという人物が確立しました。
彼は、ブルゴーニュの神という異名を持つ、ブルゴーニュワインの改革者でした。
アンリジャイエが、ワイン製造に着手するまではなかった
という製法が、ブルゴーニュ地方の作り手に広まり、今のブルゴーニュワインの常識となっています。
ブルゴーニュワインは畑の個性がよく出るワインです。
さらに、単一ブドウ品種であるピノノワールからワインがつくられているため「味に純粋さ」を感じ、ピノノワールはスパイシーな香りや、花やフルーツをも感じることができる「香りに豊かさ」を感じるワインとなっています。
ピノノワールから作られる赤ワインは、桃色から煉瓦のような赤や、黒のような深い赤まで様々な色あいの赤ワインが生産されます。
これは、同じ品種であってもブルゴーニュ地方の畑の個性や収穫年の気候などが影響して表れている証です。
白ワインとなるシャルドネもまた淡い黄色から黄金のような黄色まで畑や収穫年ごとに色にも個性が出ます。
ブルゴーニュ地方は、遥か昔の土壌の地質や地理的気候がブドウ栽培に適した場所として神から与えられた場所といえます。
そして、ブルゴーニュワインを作るブドウの歴史は1,000年以上あり、ブルゴーニュワインのスタイルは700年以上前には決定し確立されるほど歴史の深いワインです。
様々な歴史の渦の中で、変わることなく最良のワインが今なお作り続けられるブルゴーニュワインと、ブルゴーニュワイン生産をおこなうドメーヌには敬意を表したいほどですね。