
ラフロイグ15年 オールドボトル 通称:ビッグレッド “を買い取りいたしました!なかなかお目にかかれないラフロイグをお譲りいただきました。なぜオールドボトルなのか、ではニューボトルとは何を指すのかについては後ほど詳しく説明しますが、マニアの間では“ビッグレッド”という名称で通っているタイプです。販売期間は約10年間、既に終売しているので買取市場では“いい値”に近い高値で取引されています。
弊社買取価格 | 80,000円~ |
通常価格 | 不明 ※すでに終売 |
他社買取価格 | 70,000円~ |
再販価格 | 150,000円前後 ※ヤフオク・メルカリ |
ラフロイグ(ウイスキー)とは

創業は1815年、個性的なシングルモルトを生み出すアイラ島で始まりました。アイラ島は人口4000人ほどの小さな島ですが、スコッチの聖地とも言われる環境を備えていて現在も8つの蒸溜所が稼働しています。海に囲まれているため海産物が豊富で、土地のウイスキーとのマリアージュを楽しむツアーも好評です。
ラフロイグ(ウイスキー)の歴史・特徴

酒造りは評判ですが事業経営はなかなか安定せず、何度か譲渡を繰り返します。出荷量を押さえた時期があったようですが、そうして希少性がのちに高値で取引されることになります。特徴は、他のアイラ系ウイスキー同様に“ヨード臭”“オイリー”“潮くささ”ですが、ラフロイグがもっとも“らしい”味わいだと評する愛好家が多いようです。 吟醸酒を作るように大麦を磨き、水加減を吟味しながら発芽を促し、泥炭で燻蒸する。丁寧なもの作りは事業主が変わっても受け継がれています。2014年からサントリーがオーナー企業となり世界規模の販路を得たことで、知名度と認知度が一気に上昇しています。古い時代の、また新しい解釈で継承されるラフロイグも愛好家注目のウイスキーに変わりありません。
英国王室との関係
チャールズ皇太子のウイスキー好きは有名ですが、ラフロイグが彼のハートを射止め1994年から王室御用達=ロイヤルワラントを受けることになりました。それまではブレンドウイスキーのロイヤルハウスホールドでしたから、モルトウイスキーとしては初めての名誉でした。現在も皇太子自ら蒸溜所を訪問され、多い時で1,000本ほど購入されるようです。
ラフロイグ(ウイスキー)の買取相場

旧来品、現行品、他にも限定品、記念品があります。その一部の相場を調べてみました。
項目 | 買取価格 |
ラフロイグ10年 | 5,000円前後 |
ラフロイグ10年 旧ボトル | 30,000円前後 |
ラフロイグ15年 オールドボトル | 40,000円前後 |
ラフロイグ15年 200周年ボトル | 70,000円前後 |
ラフロイグ 18年 | 20,000円前後 |
ラフロイグセレクトカスク | 5,000円前後 |
ラフロイグ25年 カスクストレングス | 120,000円前後 |
ラフロイグ30年 カスクストレングス | 150,000円前後 |
ラフロイグ30年 | 250,000円前後円 |
ラフロイグ クォーター カスク | 5,000円前後 |
ラフロイグ トリプル ウッド | 5,000円前後 |
この他にも買取価格は“要相談”ですが、ヤフオクなどでは40年が90万円前後でまた200周年記念ボトリングの最後となった32年が50万円前後の高値で販売されています。
ラフロイグ15年 オールドボトル(ウイスキー) 通称:ビッグレッドとは
1980~90年代に発売されたボウモア15年熟成はオールドボトルと言われ、さらにラベルや箱の表記“15”が赤く記されたものは“ビッグレッド”と再分類されます。そのため90年代発売をオールルドボトル、80年代発売を“ビッグレッド”と通称することもあります。 そのため今回お譲りいただいたボウモアは“ビッグレッド”に属するものです。すでに終売していることだけでなく、古い時代のラフロイグらしさを残しながら現在に繋がる礎を作った時代の産物として高い評価を受けるウイスキーなのです。
ラフロイグ15年 オールドボトル(ウイスキー) 通称:ビッグレッド 高値の理由

製造年について
前述の通り“赤い15”の文字が示すようにこのボウモアは1980年代に発売されたものです。熟成15年ですから、60年代後半から70年代に蒸溜~樽詰めされたということになります。この期間がボウモアにとってターニングポイントになりました。 事業が安定しなかったボウモアですが、長くオーナーを務めたハンター家から事業を引き継いだ女性ベッシ―が蒸溜所長として現在につながる製造過程を確立させたからです。品質は安定し、味わいが評価されていきます。古き良き時代を感じさせてくれるボウモア、現代を予感させるボウモアとして高い評価を受けています。
熟成年数について
現在のボウモアはシェリー樽で熟成したもの、複数の樽で追熟させたものなど多品種に及んでいますが、この時代はバーボン樽での熟成が主流でした。シングルモルトの定義として3年以上の熟成が求められますが、最低でも10年熟成させるボウモアですから15年熟成したものはさらに評価が高まります。
その他

販売年次によってビッグレッドの表記も異なるようです。箱書きとボトルラベルに“赤15”と大きく記されたもの、また今回のようにボトルラベルには“赤15”とはないものの、肩ラベルには記載されたもの。アルコール度数も違うものがあって、多いのは40度ですが今回のように43度というものもあります。いずれにしても未開封、ウイスキーの液面が下がっていないこと、箱など揃った完品であれば買取価格は高くなります。
お酒買取専門店 リンクサスが高値取引できる理由

お酒買取専門店 リンクサスは、その商品を欲する売り先つまり市場とネットワークを構築しているためです。そしてその市場は日本国内だけでなく、世界に広がっています。常に情報を共有しているため、どこの市場がどのような商品をいくらで欲しいのを把握しています。価格交渉に時間差が少ないと言えるでしょう。見つけたら、すぐ連絡が欲しい、というバイヤーが多数控えています。 特に今回のような期間限定、すでに終売しているボウモアを探しているマニアからのリクエストは毎日のように届きます。中国市場だけではありません。お酒買取専門店 リンクサスは欧米、中東そしてウイスキー需要の高いインドやアジア諸国の富裕層とのネットワークも大切にしています。そうした流れを的確に捉えることで、適切な選択が可能になるのです。
まとめ

今回の商品はパッケージデザイン、ラベル表記、特に裏ラベル表記の美しさに目を見張ります。書体がノスタルジックで無駄がないというか、潔さに感心します。そして箱に浮き出したシミすら味わい深いと感じます。 商品自体の価値はもちろん大切ですが、こうした付属品の持つチカラも高く評価されます。古い時代のものをそのまま保存するのは難しいですが、丁寧に扱うことで価値は保全され高値として評価されることになります。