1924年創業の伝統あるドメーヌ
ジョルジュ・ルーミエはブルゴーニュ地方で非常に人気の高い造り手です。
1924年創業の伝統あるドメーヌでもあり、現在では100年に近い歴史を誇ります。本拠はシャンボール・ミュジニーにあり、ジョルジュ・ルーミエ氏によってドメーヌが設立されました。ドメーヌはジョルジュ・ルーミエ氏が結婚する際、
妻の実家であったカンカン家によりシャンボール・ミュジニーのプルミエ・クリュ(一級畑)である「レザムルーズ」「レ・フュエ」そしてグラン・クリュ(特級畑)の「ボンヌ・マール」がもたらされたことから始まりました。
ドメーヌが軌道に乗り出した頃には、ボンヌ・マールの畑を買い増しし、さらにモレ・サン・ドニのプルミエ・クリュである
「クロ・ド・ラ・ピュシエール」といった畑も単独所有するようになります。1945年からはドメーヌ元詰でワイン造りを開始しており、1961年にはジョルジュ氏から息子のジャン・マリー氏に代替わりします。
代替わりしてからもドメーヌは成長を続け、やがて
「コルトン・シャルルマーニュ」や
「ミュジニー」といった畑も所有するようになります。元々は譲り受けた畑から開始されたドメーヌでしたが、この頃にはすっかりドメーヌとしての成長を見せていました。
3代目クリストフ氏により大きく評価が上がる
現在ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエの当主は、クリストフ・ルーミエ氏が担っています。クリストフ・ルーミエ氏はジョルジュ・ルーミエ氏からみると孫、ジャン・マリー氏からみると息子に当たる人物で、
3代目の当主ということになります。
代替わりしたのは1982年で、ドメーヌはそこから一気に評価を上げていきました。これはクリストフ・ルーミエ氏の手腕が非常に優れていたからに他なりません。
クリストフ・ルーミエ氏は
「最上級のエレガントなワインを作る」とも言われていて、世界的に高い評価を集めています。ブドウの収量をとにかく制限しているのがポイントで、1株につき8房にまで収穫量を減らしているそうです。また風通しを良くするための除葉を徹底し、除草剤や化学肥料などは使わない減無農薬製法も積極的に採用しています。近年は2003年に選果台を導入、2009年にはほぼ100%をステンレスタンクに切り替えるなど、新しい取り組みも行っています。
そんなクリストフ・ルーミエ氏のワインは、ブドウ本来の持ち味が最大限に引き出されたシルキーなタッチの仕上がりです。村名ワインでも非常にエレガントで、特別な日を彩る1本として大きな人気を集めています。
特級畑「ミュジニー」はわずか2樽しか作られない
ジョルジュ・ルーミエの中でも特に有名なのが、
グラン・クリュ(特級畑)のミュジニーです。ジョルジュ・ルーミエの所有するミュジニーはわずか0.1ヘクタールで、採れるブドウはほんのわずかとなっています。そのためワインは
わずか2樽、毎年約400本のみしか造られておらず、非常に高い価値がつけられています。ブルゴーニュワインのファンからは、憧れのワイン、幻のワインとも言われています。
ミュジニーはブルゴーニュの中でも特にエレガントなワインが生まれる場所です。ジョルジュ・ルーミエのミュジニーは酸味が凝縮された真っ直ぐな味わいで、非常に気品のある仕上がりとなっています。
ジョルジュ ルーミエの所有畑と特徴
希少なミュジニーに注目が集まりがちなジョルジュ・ルーミエですが、ミュジニー以外のワインも当然人気です。1.6ヘクタールの面積をもつ
グラン・クリュ「ボンヌ・マール」をはじめ、複数のグラン・クリュを所有しています。また
プルミエ・クリュや村名ワインも人気で、高いクオリティを誇っています。以下のような畑のワインがあるので、ぜひチェックしてみましょう。
- ・ミュジニー・・・ジョルジュ・ルーミエの代表的ワインで、100万超えの価格であり常に入手困難。ピノ・ノワール100%の赤ワインで、透き通るようなタンニンを持つ。
- ・ボンヌ・マール・・・こちらもピノ・ノワール100%の赤ワインで、グラン・クリュのもの。赤土の区画と白土の区画を別々に醸造しアッサンブラージュするというこだわり。柔らかな酒質と層になった果実の味わいが印象的。
- ・コルトン・シャルルマーニュ・・・わずか0.2ヘクタールのグラン・クリュで、造られるのはシャルドネ100%の白ワイン。肉厚でミネラルが豊富で、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを持つ高級ワイン。
- ・リュショット・シャンベルタン・・・クリストフ氏が個人で所有し、他の栽培農家と契約を結んで造っているワイン。高い品質を持つグラン・クリュで、豊かな果実が印象的。
- ・シャルム・シャンベルタン・・・こちらもクリストフ氏が所有し他の栽培農家と契約するグラン・クリュ。柔らかで上品な香りとチャーミングな味わいで人気を集める。
- ・モレ・サン・ドニ・クロ・ド・ラ・ビュシエール・・・モレ・サン・ドニの最南端に位置するプルミエ・クリュで、ジョルジュ・ルーミエが単独所有する“モノポール”。赤い果実の豊かな香りと、モレ・サン・ドニならではの堅牢なテクスチャーが特徴。
- ・シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルース・・・0.4ヘクタールのプルミエ・クリュで、ピノ・ノワール100%の赤ワインが作られる。繊細さと余韻の長さをもつワインで、まるでミュジニーのような、一級畑以上のクオリティがあると言われる。
- ・シャンボール・ミュジニー・レ・クラ・・・1.7ヘクタールのプルミエ・クリュで作られるピノ・ノワール100%の赤ワイン。シルクのように滑らかな舌触りで、非常に優しい。クリストフ氏本人のお気に入りでもある。
- ・シャンボール・ミュジニー・レ・コンボット・・・0.3ヘクタールを所有するプルミエ・クリュで、谷の出口の近くにあるような区画。谷を抜ける風の影響を受けて育つブドウがもたらす味わいは、ミネラル豊富で軽やかな印象。
- ・シャンボール・ミュジニー・・・村名クラスのワインでありながら、ジョルジュ・ルーミエのものは一般的なプルミエ・クリュを超える味わいを持つ。シルキーで繊細な、ジョルジュ・ルーミエらしさを感じられる仕上がり。
- ・ブルゴーニュ・ルージュ・・・レジオナルと呼ばれるクラスのワインで、ジョルジュ・ルーミエの中では比較的お手頃。1万円未満で買えるワインなので、ジョルジュ・ルーミエのデビューにもおすすめ。
ジョルジュ ルーミエの買取相場はどのくらい?
ジョルジュ・ルーミエの買取相場は、ワインの種類によって異なります。なぜならジョルジュ・ルーミエのワインには、前述したようにさまざまなクラスのものがあるためです。また同じ畑のワインでも、当たり年であるか、状態が良いかどうかでも値段は変わってきます。
ミュジニーなどの人気ワインの当たり年なら、1本20万円といった高額になる場合もあります。
このほか人気畑である
ボンヌ・マールや希少な
レ・ザムルース、そして単独所有の
クロ・ド・ラ・ビュシエールあたりも数万円がつけられる人気ワインです。ワインの価値を正しく判別できるプロによる正しい査定を受けることが、高額買取のポイントとなるでしょう。
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