ヴォーヌ・ロマネ村で活躍する名門ドメーヌ
メオ・カミュゼは
ブルゴーニュの有名ドメーヌのひとつです。拠点はヴォーヌ・ロマネ村にあり、100年ほど続く歴史を誇っています。元々はコート・ドール県議会議員でもあったエチエンヌ・カミュゼ氏がドメーヌを始めたことから歴史が始まっています。そこから1959年にはジャン・メオ氏がドメーヌを引き継ぎ、今も活躍が続いています。
メオ・カミュゼがすごいと言われる理由に、
畑の量の多さと質の高さが挙げられます。メオ・カミュゼは
グラン・クリュやプルミエ・クリュの畑をいくつも所有しており、ブルゴーニュの中でも屈指の名門としてその名を轟かせています。いずれの畑も立地がよく、生み出されるワインは格別の仕上がりになっています。もちろん立地がよいというだけでなく、ブドウ栽培へのこだわりも強いです。
また
メオ・カミュゼはドメーヌとしての活躍だけでなく、ネゴシアンとしての活動にも着手しています。自社で所有する畑の他にも生産者から仕入れたブドウによるワイン製造を行っており、コスパの良いワインもたくさん作っているというのが特徴です。ネゴシアンとして発売されているワインは「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」と呼ばれています。超リッチな高額ワインから良コスパワインまで揃っているのが、メオ・カミュゼの大きなポイントと言えるでしょう。
アンリ・ジャイエ氏の技を受け継ぐ
メオ・カミュゼといえば、アンリ・ジャイエ氏との関係が深いことでも知られています。
ブルゴーニュの神様と言われたジャイエ氏がコンサルタントを務めていたという過去があり、ジャイエ氏亡き今でも彼のスタイルが守られています。1989年から醸造に携わるジャン・ニコラ・メオ氏も、ジャイエ氏から直接ブドウ栽培や醸造の指導を受けています。
そんなメオ・カミュゼのワインは、
ブドウを全て手積みで収穫することから始まります。丁寧なブドウ栽培と醸造で、風味の深さ、そして果実の味わいをしっかりと表現することが重視されています。
ただし
ジャイエ氏の教えを100%再現しているわけではないというところもポイントです。例えば2004年から100%除梗ではなく全房発酵によるワイン造りを試験的に導入するなど、ドメーヌとしての成長もまだまだ続いている状態です。
その結果、元々はジャイエ氏の教えの通り果実味が重要視された濃厚なワインでしたが、近年のメオ・カミュゼは
エレガントな仕上がりに変化しつつあります。自然を大切にして生まれる味わいのワインは、世界のブルゴーニュファンから高い評価を集めています。
クロ・ド・ヴージョをはじめ複数のグラン・クリュを所有
メオ・カミュゼを語る上で欠かせないのが
「クロ・ド・ヴージョ」「リシュブール」「エシェゾー」「コルトン」のグラン・クリュたちです。グラン・クリュとは特級畑のことで、ブルゴーニュの格付けの中でも最も高いランクのワインとなります。
メオ・カミュゼの
「クロ・ド・ヴージョ」はシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョのすぐ下という区画にあり、とにかく環境が良いです。およそ3ヘクタールの畑から生まれる赤ワインは、
最良の土壌が生むバランスの良い味わいに定評があります。豊かな果実味でありながら程よいハリ感もあり、官能的かつエレガントな印象も受けることができます。
「リシュブール」は百花の香と表現されるほど香り豊かで、ドメーヌを代表する赤ワインです。新樽による熟成で、フレッシュな中にも深みと繊細さを感じ取ることができます。なおリシュブールを生産するドメーヌはいくつかありますが、中でもメオ・カミュゼは人気生産者で、
ワイン1本に何十万円という価値がつけられているほどです。
「エシェゾー」はおよそ0.4ヘクタールを所有しており、こちらも東〜南東向きの傾斜畑で環境が良いです。出来上がる赤ワインは赤い果実のアロマとスパイシーなニュアンスが特徴で、深いのに爽快感も感じられるような仕上がりです。
そして
「コルトン」は
“クロ・ロニェ”、“レ・ペリエール”、“ヴィーニュ・オー・サン”という3つの畑を所有しています。古木から育つブドウのワインが人気で、ミネラル豊富なしっかりとしたニュアンスのワインが生まれます。
5つのプルミエ・クリュやヴィラージュも大人気
グラン・クリュの次に注目したいのが、
プルミエ・クリュです。こちらは一級畑のことで、ブルゴーニュワインの中でも特級に続く高い評価を得ています。メオ・カミュゼの所有するプルミエ・クリュには
アンリ・ジャイエ氏が開拓したヴォーヌ・ロマネの「クロ・パラントゥ」も含まれており、豪華なラインナップとなっています。
所有するプルミエ・クリュは5つで、ヴォーヌ・ロマネの
「クロ・パラントゥ」「オー・ブリュレ」「レ・ショーメ」のほか、ニュイ・サン・ジョルジュの
「オー・ブード」「オー・ミュルジェ」があります。販売される価格帯は数万円〜となっていますが、クロ・パラントゥなどは10万円超えの価格がつけられることもあります。
- ・ヴォーヌ・ロマネ・オー・クロ・パラントゥ・・・かつてアンリ・ジャイエ氏の代表作であった一級畑で、3/4をジャン・ニコラ・メオ氏が受け継いだ。プルミエ・クリュだが人気のあまり10万以上の価格で取引されている。
- ・ヴォーヌ・ロマネ・オー・ブリュレ・・・特級畑リシュブールの隣にあり、非常に環境が良い。生まれる赤ワインはリッチで凝縮感のある果実味が魅力。
- ・ヴォーヌ・ロマネ・レ・ショーム・・・特級畑ラ・ターシュに面する一級畑で、複雑かつ繊細な味のエレガントな赤ワイン。
- ・ニュイ・サン・ジョルジュ・オー・ブード・・・濃厚で力強い、肉付きの良い赤ワイン。ヴォーヌ・ロマネに近い性質を持っている。2011年以降のヴィンテージには全房発酵したワインが約15%ほど含まれる。
- ・ニュイ・サン・ジョルジュ・オー・ミュルジェ・・・エレガントさと深み、質感を備えたワインで高クオリティ。フルボディで張りのある味わい。
そしてプルミエ・クリュよりもお手頃なワインもあります。ヴィラージュの「ヴォーヌ・ロマネ」やレジオナルの「オート・コート・ド・ニュイ・クロ・サン・フィリベール」といったワインがあるのでぜひチェックしてみましょう。
- ・ヴォーヌ・ロマネ・・・エレガントなスタイルの赤ワインで、フィネスと力強さを兼ね備えた仕上がり。2つの区画のブドウを使用した村名クラスの赤ワイン。
- ・オート・コート・ド・ニュイ・クロ・サン・フィリベール・・・単独所有畑(モノポール)の白ワイン。シャルドネ種を中心とした作りで、木樽由来のマロンフレーバーを感じるような優しくキレのある仕上がり。
メオ・カミュゼは高価買取が可能
ここまで紹介したように、
メオ・カミュゼのワインには特級畑・一級畑のものが多く、高価買取可能なアイテムが多数あります。もし未開封で飲まないメオ・カミュゼのワインをお持ちなら、ぜひ買取査定の利用を検討してみてください。
またここで取り上げたドメーヌ所有畑のワインのほか、
「コルトン・シャルルマーニュ」や「マルサネ」「フィサン」など、ネゴシアンとして造るワインも人気が高く買取対象となります。ワインの種類がわからない、買取は初めてという方もまずはぜひお問い合わせください。ご質問や問い合わせのみの受付もしております。