長い歴史が紡いできた栄光の歴史
日本で最も有名なボルドーワインと言っても過言ではない、
シャトー・マルゴー。偉大なヴィンテージ、シャトー・マルゴー2015年を生み出したことで、
それまでの名声をさらに高めたことでも知られています。そんなシャトー・マルゴーの歴史は栄光の歴史です。
12世紀頃には、“La Mothe de Margaux”という畑の記録があるようですが、16世紀にレストナック家の
ピエール・ド・レストナックがブドウ栽培をスタートさせたのがシャトーの歴史の始まりです。
17世紀になるとシャトーは名声を高めていき、各国の重要人物の間でも注目されるほどに成長します。
その昔、ボルドーは現在のように黒ブドウであればそれだけ、白ブドウであればそれだけといったかたちで畑が分かれていませんでした。ボルドーのブドウ栽培やワイン醸造に革命をもたらしたと称されるシャトー・マルゴーは、
ボルドーで初めて黒ブドウの畑と白ブドウの畑を分離させたことでも知られています。
偉大なワインを生み出し続けてきたシャトー・マルゴー。18世紀には、英国初代大統領ロバート・ウォルポールのお気に入りワインとなり、ボルドーの実力を英国へと知らしめるアイコニックな存在となりました。
1855年に開催されたメドックの格付けでは、満点の評価を得るなど堂々たる存在感を示します。
さまざまな逸話を持つシャトーでもあり、かの
文豪ヘミングウェイが自らの娘にマルゴーの名をつけたことでも大きな話題となります。
その後、不作や所有者の変更などで、「シャトー・マルゴーは終わった」と言われた時代があったものの、幾多の困難を乗り越え復活。
今もなお、世界最高峰のシャトーとして君臨し続けています。
こだわり抜いたブドウ栽培
シャトー・マルゴーが輝き続けている最大の理由は、やはり
ワインの品質の高さでしょう。ワインの品質はブドウが決めると言われているように、シャトー・マルゴーはブドウの品質に徹底してこだわります。
合計82ヘクタールの自社畑を所有するシャトー・マルゴー。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン、さらにソーヴィニヨン・ブランなどボルドーの主要品種がバランス良く植栽されています。
シャトー・マルゴーの自社畑は
カベルネ・ソーヴィニヨンにとって理想的な砂利質土壌ですが、石灰岩や粘土質など複雑な土壌組成であり、それぞれ栽培するブドウに合わせたかたちで植栽されているとこが特徴です。
白、灰、黄色、赤、黒など場所によって土壌の色が違っているところもユニークなポイントでしょう。
中でもトップキュヴェに使用される最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンは石垣で囲まれている、“l’Enclos de Margaux(ランクロ・ドゥ・マルゴー)”と呼ばれる特別な区画で栽培されており、
ほかと一線を画す品質のブドウが収穫されています。
殺虫剤は一切使用しないエコロジカルな栽培方法でも広く知られており、ボルドーで「コンフュージョン・セクシュエル」をいち早く導入したことでも話題となりました。
ブドウは機械を入れずに全て手摘みで収穫、
選果も全て畑内で行うこだわりよう。健全かつ最高の状態で醸造所にブドウを運ぶように徹底されているところも、シャトー・マルゴーのこだわりです。
最高の味わいを求め続けるシャトー
シャトー・マルゴーは、
常にボルドーワインの最先端を走り続けてきたシャトーです。その味わいに酔いしれた偉人は数知れず、「ボルドーの宝石」や「ボルドーワインの女王」と称されるなど、ボルドー随一の味わいの良さによって名声を高めてきました。
シャトー・マルゴーがしなやかな魅力を持ち合わせている理由は、やはり複雑な土壌組成に合わせたブドウ栽培と伝統と革新を続ける
ワイン造りへの姿勢でしょう。
シャトー・マルゴーはカベルネ・ソーヴィニヨンが主軸ですがメルローなどの割合が多く、さまざまな畑から収穫されるブドウを
芸術的なバランスでブレンドしています。
さらに醸造所では26基のフレンチオーク製のタンクで発酵、ブレンドやマロラクティック発酵はステンレスタンクを使用。専用の、「樽工房」が設けられワインに複雑性を付与するなど、
今もなお最高の味わいへの挑戦は続きます。
イギリス初代大統領のお気に入りだったことは上記でお伝えした通り、独自にワインの格付けを行っていたアメリカ大統領トーマス・ジェファーソンは
マルゴーをすでに1級に格付けしていたと言われています。
シャトーは、コロニーア侯爵の称号を持つベルトラン・ドゥオットやギリシャ人のアンドレ・メンツェロプーロスなどが所有者になったことで大きな改革が行われ、シャトー自体は美しく、さらにワインの味わいの良さもさらに追求されていきました。
元ボルドー大学教授のエミール・ペイノーをコンサルタントとして招聘した1900年代後半からは劇的に品質が高まり、シャトー・マルゴー最高のヴィンテージと称される
1978年を生み出します。シャトー・マルゴーの元支配人ポール・ポンタリエの死後も大手資本の参加を強化しており、
莫大な資金を品質向上のために全て注ぐといった力の入れようです。
ボルドーはもちろん、フランス、そして世界中のワインファンにとって重要な存在であり続けているシャトーこそ、シャトー・マルゴーなのです。
シャトー・マルゴーは白ワインが有名!
シャトー・マルゴーをはじめ、5大シャトーは赤ワインのグランヴァンが有名です。しかし、一方でシャトー・マルゴーには
グランヴァンを凌ぐ人気を持つ白ワインが存在しています。それが、「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」。
シャトー・マルゴーは、1710年から白ワインを作り続けてきた歴史ある白ワイン生産者であもり、当初は「シャトー・マルゴー ヴァン・ブラン・ド・ソーヴィニヨン」といった名で造られていたと言われています。
近年、
100周年を記念した2020年ヴィンテージの「シャトー・マルゴー ヴァン・ブラン・ド・ソーヴィニヨン」が話題となり高値をつけました。
ボルドーでは非常に珍しい
ソーヴィニヨン・ブラン100%で造られる極上の白ワイン。
シャトー・マルゴー2015年と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
シャトー・マルゴーの当たり年とは?
シャトー・マルゴーには、
当たり年と呼ばれる優れたヴィンテージがいくつか存在します。堅牢かつエレガント、しなやかな力強さはシャトー・マルゴーのベースですが、
ヴィンテージによっても個性が違うところがマルゴーのおもしろさです。
シャトー・マルゴーの代表的な当たり年を下記にまとめました。
- ・シャトーマルゴー 1978年
- ・シャトーマルゴー 1996年
- ・シャトーマルゴー 2000年
- ・シャトーマルゴー 2005年
- ・シャトーマルゴー 2009年
- ・シャトーマルゴー 2012年
- ・シャトーマルゴー 2015年
- ・シャトーマルゴー 2018年
- ・シャトーマルゴー 2019年
2015年が偉大なヴィンテージとして知られていますが、そのほかにも魅力的なヴィンテージが揃います。
とくに近年の当たり年である、シャトーマルゴー 2018年とシャトーマルゴー 2019年は、
有名ワイン評論誌ワイン・アドヴォケイトにて100点満点を獲得しています。
まだまだ飲み頃は先ではありますが、これらヴィンテージを揃えて飲み比べを楽しみたいところです。
シャトー・マルゴー2015年を徹底解説!
シャトー・マルゴー2015年は、
同シャトーにとっても歴史的なヴィンテージだと言われています。2005年や2009年、2010年に並ぶ偉大なヴィンテージだと公式にも発表されていました。2015年は
1815年に建築されたシャトーの200周年を祝った年でもあり、その年に生まれたシャトー・マルゴー2015年は世界中のワイン愛好家にとって重要なものでした。
下記にて、シャトー・マルゴー2015年の魅力を徹底解説していきましょう。
シャトー・マルゴー2015年の気象条件
2015年は、冬場の気温が非常に低かったことから
芽吹きの時期が遅れたヴィンテージでした。しかし、春になると気温が上がり日照量も豊富に。乾燥した日々が続いたことで、開花のバランスは大変良かったと示されています。さらに、乾燥が続くことでブドウにとって良い状況が続き、8月もほど良く降雨がありブドウは順調に成熟。
9月は昼夜の温度差が高く乾燥も手伝い、糖分と酸、フェノール量など、
バランスが完璧なブドウを収穫することができたのです。
小粒で果皮に厚みのあるタンニン豊富なブドウは、数十年といった長期熟成に耐えられる
ボルドー最高峰の出来栄えだったとシャトーは語ります。
ブレンドが導き出した偉大な味わいと品質
シャトー・マルゴー2015年は、ほかのヴィンテージ以上に
使用されるブドウが厳選された年だったと示唆されています。素晴らしい品質となったカベルネ・ソーヴィニヨンはブレンドの87%を占め、それにメルローが8%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%と続きます。
全てのブドウのポテンシャルを導き出す
芸術的なブレンド比率となっており、想像を超える肉付きの良さと圧倒的な風味の多さ、長期熟成のポテンシャを秘めているのです。
シャトー・マルゴー2015年の魅力は味わいの良さだけではなく、ボトルデザインにもあります。
ラベルに特別なシルクスクリーンのプリントが施されており、ボトルもブラックボトルとコレクター垂涎の仕様となります。ちなみにワインの評価は、
ワインアドヴォケイト誌にて99点獲得。
これほど偉大なワインに出会える機会は滅多にありません。まさに、
神のワインと称しても申し分ない存在感です。
シャトー・マルゴー2015年の買取はリンクサスにお任せ!
シャトー・マルゴーは、
買取市場でも大変人気の高いワインのひとつです。中でも偉大なヴィンテージは価値が高く高値で取引されています。
シャトー・マルゴー2015年は、元シャトーの支配人であるポンタリエ氏による最後の作品としても知られており、特別なボトルと偉大なヴィンテージということで
希少価値の高いシャトー・マルゴーとして有名です。
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