ヴォーヌ・ロマネ村で受け継がれるドメーヌ
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールはブルゴーニュ、
ヴォーヌ・ロマネ地方で活躍するワイン生産者です。ドメーヌの設立は1933年で、ジャンヌ・ジブール氏と夫のアンドレ・ジブール氏の2人によって設立されました。そんなジブール夫妻にはジョルジュ・ミュニュレ氏という息子がおり、やがて彼が引き継いでドメーヌを運営していました。
実はジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは名前が複雑です。なぜならジョルジュ・ミュニュレ氏の代に畑が拡大されており、2つの名のワインが存在していたためです。
もともとジブール夫妻から受け継いだ畑のワインは「ミュニュレ・ジブール」として、ミュニュレ氏が自ら購入した区画のワインは「ジョルジュ・ ミュニュレ」としてリリースされていました。
そんな2つのワインですが、
2009年ヴィンテージからは一つにまとまり「ジョルジュ・ミュニュレ・ジブール」としてリリースされています。ジョルジュ氏は残念ながら59歳という若さで急逝してしまいましたが、現在はジョルジュ氏の娘であるマリー・クリスティーヌおよびマリー・アンドレの2人により、ドメーヌが運営されています。
女性的な優雅さとエレガンスを持つ香り高いワイン
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールでは、2人の娘が手分けをしてワイン造りを行なっています。ブドウ栽培は主に長女であるマリー・クリスティーヌが担当しています。次女のマリー・アンドレは、主に醸造に関する指揮をとっています。
ブドウ畑は折半耕作ではあるものの、姉妹は常に畑に足を運んでいます。そのため畑の所有者側も、ブドウ栽培の総監督を彼女たちに一任しているそうです。なおブドウ栽培は生物学者であるフローレンス・ピション氏が指揮をとり、有名生産者や歴史学者を加えたチームで栽培しています。
姉妹が手掛けるジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは、
とにかくエレガントな造りであることが特徴に挙げられます。
女性的な優雅さとフィネスが特徴で、気品溢れる香り高い仕上がりです。ブドウの収量を低くしているので、果実に成分が凝縮しています。さらに選び抜かれたブドウだけを使用するため、雑味のない味わいに仕上がるのです。なおブドウの繊細な風味を感じられるよう、新樽の比率をあえて低くしているのもポイントと言えるでしょう。
ジョルジュ・ミュニュレ氏の時代から評価されてきたワインですが、2人の娘が受け継ぎジョルジュ・ミュニュレ・ジブールとして再出発してからもそのクオリティは衰えていません。むしろ女性ながらの感性が加わり、エレガントさが増しているとも言えます。そんなジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは、香りが楽しめるワインをお求めの方に特に高い人気があります。
評論家や専門家からの評価も高く安定した品質
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは、ワイン評論家であるマット・クレーマー氏により高く評価され続けていました。
ロバート・パーカーによる評価ポイントでも、星4〜5を常に獲得しているというクオリティです。当たり年のワインはもちろん、長年高い評価を受けているのがこのドメーヌの特徴でもあります。代が変わっても評価は一貫して高いままです。
当たり年は2015年、2010年、2009年、2005年などで、当たり年のワインは特に長期熟成に耐えうるポテンシャルがあります。ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは収穫年から3〜30年ほどが飲み頃となっており、数年前のボトルにも高い価格が付けられています。
グラン・クリュからお値打ちワインまで広く展開
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールは3代続くドメーヌで、区画を拡大していることもあり多くの畑を所有しています。中でもグラン・クリュである
「リュショット・シャンベルタン」や
「クロ・ド・ヴージョ」、
「エシェゾー」あたりはかなり有名です。
一方でヴィラージュやレジオナルのワインも手掛けています。「ブルゴーニュ・ルージュ」のように1万円ほどで買えるワインもあり、さまざまなシーンで楽しめるようになっています。
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールの代表的な所有畑と特徴は以下の通りです。
- ・リュショット・シャンベルタン・・・絶好のロケーションに位置するグラン・クリュで、ジョルジュ・ミュニュレとして0.64ヘクタールを所有。強さのあるワインで、ミネラル豊富でシルキーなタンニンを持つ仕上がり。
- ・クロ・ド・ヴージョ ・・・こちらもジョルジュ・ミュニュレとして所有していたグラン・クリュで、0.34ヘクタールの面積。フィネスとエレガンスを両立したバランス良好なワインで、しっかりとしたストラクチャーがありながらもきめ細やかでしなやか。
- ・エシェゾー・・・ミュニュレ・ジブールの時代から受け継がれてきたグラン・クリュで1.05ヘクタールを所有。標高の高いルージュ・デュ・バおよび低地のカルティエ・ド・ニュイというエシェゾーの2区画をブレンドしてワインを仕上げており、複雑さや奥行きを感じられる味わい。
- ・シャンボル・ミュジニー・レ・フスロット・・・シャンボール・ミュジニーのプルミエ・クリュで、赤土のテロワール。ジョルジュ・ミュニュレとして0.46ヘクタールを所有。シャンボール・ミュジニーらしいシルキーさに、リッチでふくよかな味わいが広がる。
- ・ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・シェニョ・・・こちらもジョルジュ・ミュニュレとして所有していたプルミエ・クリュ。1.27ヘクタールを所有していて、華やかで複雑な香りを持つワインが造られている。
- ・ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ヴィーニュ・ロンド・・・ジョルジュ・ミュニュレの代から続くプルミエ・クリュで面積は0.26ヘクタールと希少。樹齢40年のブドウから仕立てられるワインで、フレッシュなアロマによるゴージャスさが魅力。
- ・ヴォーヌ・ロマネ・・・いわゆる村名ワインと呼ばれるもので、面積は3.64ヘクタール。複数の区画のブドウをブレンドしているのが特徴で、いわゆるヴォーヌ・ロマネらしい個性を感じられる。フルーティーな余韻を楽しめる美味しいワイン。
- ・ブルゴーニュ・ルージュ・・・ブルゴーニュ地方全域の畑を対象とする“レジョナル”クラスのワイン。ヴォーヌ・ロマネの南東に位置するリュティニエールという区画のブドウを使用。お値打ちなのでジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのデビューにおすすめ。
ジョルジュ ミュニュレ ジブールが高価買取となる理由
ワインは基本的に高級なもの、そして人気のあるものが高価買取となりやすいです。特に長期熟成に耐えうるポテンシャルを持つブルゴーニュのワインは、高値で買取になりやすいです。ジョルジュ・ミュニュレ・ジブールももちろん例外ではなく、
リュショット・シャンベルタンや
エシェゾーを筆頭に、かなりの高値での買取が期待できます。
またジョルジュ・ミュニュレ・ジブールのワインは
安定した品質で買い手側の需要が高いことも、高価買取につながる理由に挙げられるでしょう。
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