お酒買取専門店のリンクサスです。今回は、ウイスキー買取の中でも、特に多くの実績をもつ
サントリーウイスキー山崎の買取実績をご紹介したいと思います。
好評なシリーズほど終売にせざるを得ないということから、山崎と白州それぞれに“ノンエイジ”(略称:NV)またはノンヴィンテージと呼ばれる商品がリリースされています。現在の山崎NV・白州NVは2012年に発売され、それと交錯するように山崎10年と白州12年が終売を迎えました。
今回ご相談頂いた山崎NVは、新しいシングルモルト市場を開拓し高い人気を得てきました。昨年あたりまでは品薄が続き、高価買取の対象でした。しかし発売から10年以上が経過し
生産体制の見直し、原酒の確保などが見えてきたこともあり、一時ほどの品薄感は解消されてきたようです。
ウイスキー作りは時間がかかるので増産されることはありませんが、供給が見込めるようになると買取価格にも影響が出てきます。お手元に
“サントリーウイスキー山崎NV”があれば、売り時は“今”かも知れません。“今”なら高価買取を約束いたします。
“サントリーウイスキー山崎1923”高価買取の理由
既に終売した“山崎10年”は、その後発売される18年や25年にくらべて、気軽に楽しめるシングルモルトとして人気の高いウイスキーでした。蒸溜所の名前を冠しそれにふさわしい品質ながら、4,000円というコストパフォーマンスが魅力でした。
人気ゆえに終売しなければならないという事態を解消すべく投入されたのが“サントリーウイスキー山崎1923”ノンエイジタイプでした。年次表記に慣れ親しんだウイスキーファンは戸惑ったようですが、遜色ない高い品質には歓迎され、“山崎10年”とは違えど新たなファンも生み出し需要を一気に押し上げました。
商品は高値で購入してもらえる市場に流れていきますので、年を追うごとに価格が上がっていきました。しかし現行品で、しかも発売から10年以上が経過した商品です。一定の供給が見込める体制が整ったようです。
定価以上の高値で買取ができる期限が迫っているという意見があることも事実のようです。
山崎NVとは?
山崎NVが生まれた背景は原酒不足が招いたものであり、受難続きだったウイスキー需要を高めるために打ち出した“ハイボール”ブームが引き金でした。ノンヴィンテージタイプと呼ばれているように、単一の樽で長期間熟成した原酒は使われていません。
年次の異なる原酒をブレンドすることで生まれたシングルモルトです。終売した“山崎10年”の後継モデルとして、山崎ブランドにふさわしいさらに新しい基軸を確立する役割を担っています。年次の古いシングルモルトは個性が強く、それを楽しむにはストレートやトワイスアップ(ウイスキー×1:冷水×1)で味わうのが良いとされています。
しかし
“山崎NV”はそうしたしきたりや慣習にとらわれない自由なシングルモルトです。水割りやハイボールに適しているとういうことから、これまでウイスキーを避けてきた女性や若年層にも支持されるようになってきました。
日本の生活に馴染んできと言っても良いでしょう。
山崎NVはウイスキー、特にシングルモルトの普及、浸透に大きな役割を果たしてきたと言えます。
ノンエイジスイスキーの魅力について
シングルモルトと言えば、熟成年が長さとウイスキーとしての完成度が比例すると思われています。「8年よりは10年、10年よりは15年、15年よりは・・・」といった具合です。確かに年数が長いものほどアルコール特有の刺激は和らぐようです。しかし何をして完成と判断するのか、嗜好品である以上品評会などの判断を参考にするしかありません。すると
熟成年数と評価は必ずしも比例しないことが分かります。
一方ブレンデッドウイスキーで年次を表記したものは少ないようです。確かに種類も樽も熟成年数も違う原酒を調合したブレンデッドに年次を表示することは困難なのでしょう。そして年次表記がなくても味わいの深い、高い評価のブレンデッドウイスキーはあります。
つまり
評価されるウイスキーには、長い熟成年数が必須条件ではないことが分かります。山崎NVは若い原酒と、熟成を重ねた原酒、それが同じ蒸溜所で作られたモルト通しをヴァッティングしたものなので、シングルモルトであることに違いはありません。
新しいタイプのシングルモルトですから、これまでとは違う解釈で楽しめばいいのです。シングルモルトだから、またウイスキーはこういう風に飲むべきだというウンチクはあるのですが、それに捉われていては楽しむことが出来ません。
価格も含め、気軽に楽しめる、スタイルも自由というのがノンエイジウイスキーの魅力ではないでしょうか。
まとめ
サントリーウイスキーの原酒不足は解消される傾向ですが、無計画な増産は考えられません。山崎ブランドを維持しながら、生産調整が続くのだろうと推察されます。これまでのような慢性的な品薄は減っていき、適切な価格でシングルモルトの山崎を楽しめるようになるのではないでしょうか。
需要と供給のバランスを整えるのが企業の使命でもあります。そのようになることを願いつつ、しかし
高値で買取や取引できるタイミングも見据えておかなければいけないようです。