山崎リミテッドエディションシリーズの第3弾
山崎リミテッドエディション2016は、2014年よりスタートした「山崎リミテッドエディション」シリーズのうちの第3弾のボトルです。
2016年の夏に数量限定でリリースされました。
コンセプトは
“特別な贈り物に、特別な山崎を。”ということで、お中元などのギフト用のウイスキーとして通常の山崎とは違う内容で発売されました。中身のお酒はもちろんのこと、パッケージにも特別感がプラスされていて、
いつもとは異なるリッチな山崎として楽しむことができます。
なおギフト用として謳われてはいますが、個人の趣味やコレクション用に購入される方も多く、今でもその人気は衰えていません。むしろ現在では簡単に手に入らないという希少性から、年々その価値は高まり続けています。
ノンエイジならではのブレンドが魅力
山崎リミテッドエディション2016は、年数表記のない「ノンエイジウイスキー」に該当します。ただし「年数が書かれていない=熟成されていない」というわけではありません。
山崎リミテッドエディション2016年の特徴として、
熟成原酒と若い原酒をヴァッティングさせているという点が挙げられます。シェリー樽やポート樽の高い酒年齢が生み出す複雑な旨味に、あえて若々しく力強いアメリカンオーク樽の原酒が加わることで、上品な香りや味わいが表現されています。
通常の山崎ウイスキーにはない独特の甘みとなめらかさが特徴の山崎リミテッドエディション2016は、公式のテイスティングノートで以下のような情報が公開されています。
<山崎リミテッドエディション2016のテイスティングノート>
- ・アルコール度数:43%
- ・色:赤みがかった琥珀色
- ・香り:甘く華やか・熟したイチゴやメロン・カスタードクリーム・終盤にカカオのアクセント
- ・味:なめらかで甘やか、肌理細やかで透明感を感じる味わい。さらに酸味を備えた甘さや熟した柿、蜜柑
- ・フィニッシュ:かすかではあるが非常に長く続く綺麗な余韻、ウッディネス・スパイシー
なおテイスティングノートの内容自体は、山崎リミテッドエディション2014・2015と同じものになります。しかし実際に飲み比べた方の感想を比べて見ると、
2014〜2016年のボトルはそれぞれ異なる味わいをしていることがわかります。
年代ごとに違いを感じ取れる限定品のウイスキーは、「飲み比べてみたい」と考えるウイスキーファンや「各年代揃えて所持しておきたい」と考えるコレクターも多く、非常に需要が高くなっているのが現状です。
2016年のボトルデザインは山崎蒸留所の「貯蔵庫」
山崎リミテッドエディションと言えば、毎年変わるボトルデザインも人気があります。2014年は
蒸留所の姿、2015年は
蒸留釜の姿がデザインされていましたが、
2016年のボトルは山崎蒸留所の「貯蔵庫」があしらわれているのが目印です。
オリジナルの透明ボトルから見える赤みがかった琥珀色のウイスキー、その背面から貯蔵庫が見えるようなおしゃれなデザインは山崎リミテッドエディション2016の人気を後押しする理由の一つでもあります。
10万円を超える価格で今後も高騰する可能性大
人気で希少価値も高い山崎リミテッドエディション2016は、ここ数年で急激に価格が高騰していることでも知られています。元々リリース時の
定価は税抜きで10,000円でしたが、現在Amazonなどのネット通販を見ると15万円を超えるような価格で取引されているのがわかります。ヤフオクなどのオークションサイトでも10万円を超えるような価格で落札されており、
市場価格は10倍以上に跳ね上がっていることになります。
近頃はウイスキーの高騰化を受けて投資目的でウイスキーを購入する方も増えてきています。山崎リミテッドエディション2016は、そんなウイスキー投資家からも注目度の高いシリーズとなります。
2014・2015年の山崎リミテッドエディションシリーズの市場価格が20万円を超えているところを見ると、
山崎リミテッドエディション2016も今後さらに高騰する可能性が高いです。現在山崎リミテッドエディション2016の未開封ボトルを所持している方がいらっしゃれば、非常に幸運と言えるでしょう。